Fast Snapshot Restore がアクティブ化されているスナップショットから作成した Amazon EBS ボリュームが遅いのはなぜですか?

簡単な説明

Fast Snapshot Restore がアクティブ化されたスナップショットから EBS ボリュームを作成すると、最適なパフォーマンスが得られるようにボリュームは完全に初期化されます。ただし、それでもボリュームが遅くなることがあります。

この問題を解決するには、以下を確認してください。

• ボリュームはFast Snapshot Restoreを使用して作成されていいます。
• Fast Snapshot Restoreは、スナップショット上でアクティブ化され、ボリューム作成前にアクティブ化され、同じアベイラビリティーゾーンにあります。
• ボリューム作成クレジットは十分にあります。

また、「Amazon EBS Fast Snapshot Restore に関する考慮事項」も参照してください。

解決方法

注: AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) のコマンド実行中にエラーが発生した場合は、AWS CLI の最新バージョンを使用していることを確認してください。

ボリュームは Fast Snapshot Restoreを使用して作成されます

ボリュームが Fast Snapshot Restoreを使用して作成されていることを確認するには、次の describe-volumes AWS CLI コマンドを実行します。

# aws ec2 describe-volumes --volume-id volume_id --output table

**注:**volume_id はご使用のボリュームの ID に置き換えてください。

出力例:

            DescribeVolumes
                Volumes    
AvailabilityZone       ap-southeast-2a    
CreateTime             2022-11-17T22:45:42.999000+00:00    
Encrypted              False    
FastRestore            True    
Iops                   100    
MultiAttachEnabled     False    
Size                   8    
SnapshotI              snap-0b0326ebbfd253c95    
State                  available    
VolumeId               vol-0e51d7f8f003ae2a6    
VolumeType             gp2

FastRestored 属性が True に設定されている場合、ボリュームは Fast Snapshot Restore を使用して作成されます。FastRestored が表示されていない場合、ボリュームは Fast Snapshot Restore を使用して作成されていません。

Fast Snapshot Restore は、スナップショット上でアクティブ化され、ボリューム作成前にアクティブ化され、同じアベイラビリティーゾーンにあります

Fast Snapshot Restore がアクティブ化されていることを確認します。ボリュームを作成する前に、Fast Snapshot Restore をアクティブ化する必要があります。また、Fast Snapshot Restore は、ボリュームを作成しているのと同じアベイラビリティーゾーンでアクティブ化する必要があります。

次の describe-fast-snapshot-restores コマンドを実行してください。

# aws ec2 describe-fast-snapshot-restores --filters "Name=snapshot-id,Values=snap-xxxxxxxxxxxxx" --output table

**注意:**snap-xxxxxxxxxxxxはスナップショットのIDに置き換えてください。

出力例:

            DescribeFastSnapshotRestores                    
                FastSnapshotRestores    
AvailabilityZone       ap-southeast-2a    
EnabledTime            2022-11-17T12:16:06.014000+00:00    
EnablingTime           2022-11-17T12:15:29.374000+00:00    
OptimizingTime         2022-11-17T12:15:39.831000+00:00    
OwnerId                xxxxxxxxxxxx    
SnapshotId             snap-0b0326ebbfd253c95    
State                  enabled    
StateTransitionReason  Client.UserInitiated - Lifecycle state transition

Fast Snapshot Restore がアクティブ化されている場合、 State は有効になります。出力に属性が何も表示されない場合、Fast Snapshot Restore はスナップショットにアクティブ化されていません。AvailabilityZone 属性をチェックして、ボリュームを作成している場所と同じアベイラビリティーゾーンにあることを確認します。最後に、 EnabledTime 属性に注意して、ボリュームを作成する前にFast Snapshot Restore がアクティブ化されていたかどうかを確認してください。

**注:**スナップショットが「最適化中」状態の場合、Fast Snapshot Restore によってボリュームの復元時にパフォーマンスがいくらか向上します。ただし、Fast Snapshot Restore では、スナップショットが「有効」状態の場合にのみ最適なパフォーマンスが得られます。

ボリューム作成クレジットは十分にあります

Amazon CloudWatch FastSnapshotRestoreCreditsBalance メトリックスをチェックして、ボリューム作成クレジットが十分にあることを確認してください。たとえば、Fast Snapshot Restoreがアクティブ化されたスナップショットから 2 つのボリュームを作成するには、少なくとも 2 つのボリューム作成クレジットが必要です。詳細については、「ボリューム作成クレジット」を参照してください。

AWS サポートへのお問い合わせ

上記のトラブルシューティング手順でボリュームのパフォーマンス低下が解決しない場合は、AWS サポートにお問い合わせください。

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