Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンス上で動作するウェブアプリケーションまたはウェブサイトで HTTPS を使用したいです。この目的で、インターネット インフォメーション サービス (IIS) サーバー上で動作する Amazon EC2 Windows インスタンスに独自の SSL/TLS 証明書をインストールしようとしています。
簡単な説明
注: Elastic Load Balancing (ELB) を使用する場合は、AWS Certificate Manager (ACM) の Amazon 提供証明書を使用できます。詳細については、「ACM SSL/TLS 証明書をアプリケーション、ネットワーク、Classic Load Balancer に関連付ける方法を教えてください」を参照してください。
EC2 Windows インスタンスに SSL/TLS 証明書をインストールするには、3 段階のステップがあります。
- 証明書署名要求 (CSR) を作成し、SSL/TLS 証明書をリクエストします。
- SSL/TLS 証明書をインストールします。
- SSL/TLS 証明書を IIS デプロイに割り当てます。
サイトに割り当てられている既存の SSL/TLS 証明書を変更することもできます。
解決策
CSR を作成し、SSL/TLS 証明書をリクエストする
次の手順を実行します。
- IIS Manager を開きます。IIS Manager を開くには、最初に [スタート] を選択し、[コントロール パネル]、[管理ツール]、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] の順に選択します。
- [接続] で証明書のインストール先サーバーの名前を選択します。
- ホームページの [IIS] セクションで [サーバー証明書] を選択します。
- サーバー証明書コンソールの [アクション] で [証明書要求の作成] を選択します。
- [証明書のリクエスト] ウィザードに次の値を入力します。
[一般名] にドメインの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します (例: www.example.com)。
[組織名] に会社名を入力します。
(オプション) [組織単位] に組織内の部門の名前を入力します。
[都市名] に会社が法的に所在する都市を入力します。
[都道府県名] に会社が法的に所在する州または都道府県を入力します。
[克明] に会社が法的に所在する国を入力します。
- [次へ] を選択します。
- [暗号化サービスプロバイダーのプロパティ] に次の値を入力します。
[暗号化サービスプロバイダー] で [Microsoft RSA チャネル暗号化プロバイダー] を選択します。他のオプションを選択してもかまいません。
[ビット長] で 2048 を選択します。より高い値が必要でない限り、2048 を使用することをおすすめします。
- [次へ] を選択します。
- [ファイル名] で CSR の保存先に移動します。
注: 場所を指定しない場合、ファイルの保存先は C:\windows\system32 または ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Administrative Tools になります。
- [完了] を選択します。
- テキストエディタを使用して、作成したファイルからテキストをコピーします。テキストの例を次に示します。
-----BEGIN NEW CERTIFICATE REQUEST-----<examplekey>
-----END NEW CERTIFICATE REQUEST-----
- 最初の行と最後の行を含む上記の値を、選択した証明書プロバイダーに送信して、プロバイダーが証明書を発行できるようにします。
証明書が使用可能になったら、SSL/TLS 証明書をインストールします。
SSL/TLS 証明書のインストール
次の手順を実行します。
- 選択したプロバイダーが発行した証明書ファイルを、CSR を作成したサーバーに保存します。
- IIS Manager を開きます。
- [接続] で証明書のインストール先サーバーの名前を選択します。
- [IIS] セクションで [サーバー証明書] を選択します。
- [アクション] で [証明書要求の完了] を選択します。
- [認証局応答の指定] ウィザードに次の情報を入力します。
[認証局の応答を含むファイル名] で証明書 (.cer) ファイルを選択します。
[フレンドリ名] に証明書を識別するための名前を入力します。識別性を高めるために、失効日とユースケースを追加することをおすすめします。
[新しい証明書の証明書ストアを選択] で [Web ホスティング] を選択します。
SSL/TLS 証明書をサーバーにインストールした後、使用できる状態になったら、サイトに割り当てます。
IIS デプロイに SSL/TLS 証明書を割り当てる
次の手順を実行します。
- IIS Manager を開きます。
- [接続] で証明書のインストール先サーバーの名前を選択します。
- [サイト] を選択してセクションを展開し、証明書を割り当てるサイトを選択します。
- [アクション] で [バインド] を選択します。
- [サイト バインド] ウィザードで [追加] を選択します。
- [サイト バインドの追加] に次の情報を入力します。
[種類] で [HTTPS] を選択します。
[IP アドレス] でサイトの IP アドレスを選択します。または、[すべて未割り当て] を選択します。
[ポート] に 443 と入力します。ポート 443 は、HTTPS が SSL/TLS の保護されたトラフィックに使用するポートです。
[SSL 証明書] で、このサイト用の SSL 証明書を選択します (例: www.example.com)。
- [OK] を選択します。
この特定のサイトに、HTTPS で使用するための SSL/TLS 証明書が割り当てられます。
サイトに割り当てられている既存の SSL/TLS 証明書を変更する
サイトに割り当てられた証明書を変更するには、次の手順を実行します。
- この記事の「CSR を作成し、SSL/TLS 証明書をリクエストする」セクションの手順に従ってください。
- この記事の「SSL/TLS 証明書のインストール」セクションの手順に従ってください。
- この記事の「IIS デプロイに SSL/TLS 証明書を割り当てる」セクションのステップ 1 ~ 4 に従ってください。
- [サイト バインド] ウィザードで HTTPS バインドを探します。該当するバインドを選択し、[編集] を選択します。
- [SSL 証明書] ドロップダウンリストから新しい証明書を選択し、[OK] を選択します。