Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) Windows インスタンスの時間設定をローカルタイムゾーンに恒久的に変更したいと考えています。または、インスタンスの時刻と日付を変更できません。
解決策
Amazon CloudWatch のログ、メトリクス、ローカルログ、その他のサービスを同期するには、インスタンスに協定世界時 (UTC) を使用するのがベストプラクティスです。ただし、別のタイムゾーンを使用することもできます。
システム設定またはコントロールパネルを使用しても時刻を変更できない
Amazon は、Amazon Time Sync Service を提供しています。Amazon Time Sync Service はすべての EC2 インスタンスからアクセスできます。時間設定を変更できない場合は、インスタンスの Amazon Time Sync Service の設定にコマンドプロンプトウィンドウを使用します。
ローカルグループポリシーエディターで、**[コントロールパネルと PC 設定へのアクセスを禁止する]**ポリシーがオフになっていることを確認するには、次の手順を実行します。
- ローカルグループポリシーエディターを開きます。
- **[ユーザー設定]を選択し、[管理テンプレート]を選択して、[コントロールパネル]**を選択します。
- **[コントロールパネルとPC設定へのアクセスを禁止する]を選択状態にしてから、[ポリシー設定の編集]**を選択します。
- **[無効]**を選択します。
コマンドプロンプトを使用してタイムゾーンを変更する
ポリシー設定を確認したら、コマンドプロンプトウィンドウからタイムゾーンを変更できます。手順については、「インスタンスのタイムゾーンを変更する」の [Windows] タブを参照してください。
時刻と日付の設定を更新するには、次の手順を実行します。
- 管理者でコマンドプロンプトウィンドウを実行します。
- コマンドプロンプトウィンドウに time または date と入力し、**[OK]**をクリックします。
- プロンプトに新しい時刻または日付を入力します。
新しい時間を**「HH:MM:SS AM/PM」の形式で入力します。たとえば、「08:35:00 AM」のように入力します。
新しい日付を「yyyy-mm-dd」**の形式で入力します。たとえば、「01-01-2021」のように入力します。
新しい時刻と日付の設定は即時に有効になります。
注: Citrix Xen Guest Agent サービスにより、時刻の同期に関する問題が発生する場合があります。Citrix PV ドライバーを Amazon PV ドライバーにアップデートするのがベストプラクティスです。
システムの再起動後、時刻の変更は保持されません
Windows Server 2008 以降を使用していて、再起動後も新しい時刻を保持する場合は、RealtimeIsUniversal レジストリキーを追加します。手順については、「インスタンスのタイムゾーンを変更する」の [Windows] タブで「Windows Server に設定したタイムゾーンの変更を防ぐ方法」セクションを参照してください。
インスタンスが AWS Directory Service for Microsoft Active Directory のドメインに参加している場合は、時間設定を変更します。インスタンスの時間設定では、時刻のずれを避けるために、ドメインコントローラーをタイムソースとして使用する必要があります。時刻のずれがあると、Kerberos の制限により認証が中断されます。認証が失われると、インスタンスへのログイン時に問題を引き起こす可能性があります。詳しくは、Microsoft ウェブサイトの「"It's Simple!" – Time Configuration in Active Directory」 (簡単!Active Directory の時間設定) をご覧ください。
Amazon Time Sync Service は他の原子時計よりX分遅れています
Amazon Time Sync Service をインスタンスに再同期するには、次のステップを実行します。
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管理者としてコマンドプロンプトウィンドウを開きます。
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NTP サーバーをリセットして Amazon Time Sync Service サーバーを指すようにするには、次のコマンドを実行します。
w32tm /config /manualpeerlist:"169.254.169.123,0x9" /syncfromflags:manual /update
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Windows Server のインストール環境でタイムサービスを停止し、レジストリからすべての設定情報を削除するには、次のコマンドを実行します。
net stop w32time
w32tm /unregister
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インスタンスの**[スタート]メニューから[実行]**を選択し、services.mscと入力します。Windows Time が削除されていることを確認します。
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再同期を完了するには、次のコマンドを実行します。
w32tm /register
Net start w32time
w32tm /query /configuration /verbose
w32tm /resync /rediscover && w32tm /resync /force
w32tm /query /status /verbose
w32tm /stripchart /computer:169.254.169.123 /period:5
w32tm /query /source
**注:**ローカルの CMOS クロックが表示されたら、数分待機します。次に、w32tm /query /source コマンドを再度実行して、ソースを確認します。
関連情報
W32tm (Microsoft のウェブサイト)