Amazon SES を使用して送信したメールのバウンス、開封、クリックを追跡する方法を教えてください。

所要時間3分

Amazon Simple Email Service (Amazon SES) を使用して送信したメールで、バウンスが発生したり、開封されたり、リンクがクリックされたりした時間を把握したいです。

簡単な説明

Amazon SES で、メールの送信量、バウンス、苦情、開封、クリックなどに関するメトリクスを追跡するには、Virtual Deliverability Manager を使用します。これらの統計情報を閲覧するには、Virtual Deliverability Manager 機能を開く必要があります。

コンソールの外部でアクティビティを追跡する場合は、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) を使用して通知を受信します。Amazon SNS では、受信者がメールを開封したとき、メール内のリンクをクリックしたとき、メールにバウンスが発生したときにアラートを送信できます。

解決策

Virtual Deliverability Manager を使用して E メールアクティビティをモニタリングする

Virtual Deliverability Manager は、Amazon SES から送信する E メールのステータスとユーザーエンゲージメントを追跡します。この機能を設定して使用するには、「Virtual Deliverability Manager の始め方」を参照してください。

通知されたイベントに関する詳細なメールメトリクスは、Virtual Deliverability Manager ダッシュボードで確認できます。ただし、ダッシュボードの外部には更新や通知が送信されません。特定のメールイベントに関する通知を受信するには、次の手順を実行して Amazon SNS 通知を設定します。

[イベントの宛先] を使用して送信済みメールを追跡する

各イベントの宛先を設定すると、その設定は 1 つの設定セットに属します。Amazon SES でイベントの宛先を設定する際、AWS サービスの宛先を選択し、その宛先に関するパラメータを指定します。イベントの宛先を設定する方法の詳細については、「イベントの宛先を追加する」を参照してください。

イベントの宛先には、次の AWS サービスのいずれかを使用します。

Amazon CloudWatch
Amazon Data Firehose
Amazon EventBridge
Amazon Pinpoint
Amazon SNS

イベント情報の詳細レベルをどのように取得するかに応じて、宛先を選択してください。たとえば、イベント数を取得したりアラームを設定したりする場合は、送信先に CloudWatch を選択します。または、Amazon SNS を宛先に選択し、詳細イベントログを主t極します。

Amazon SES での送信アクティビティを監視する方法の詳細については、「Amazon SES の送信アクティビティを監視する」を参照してください。

Amazon SNS を使用してメールアクティビティの通知を受信する

前提条件 Amazon SES でのドメインを検証します。

Amazon SNS がメールの開封、リンクのクリック、バウンスを通知するように設定するには、次の手順を実行します。

注: メールを複数の受信者に送信する場合、次の設定ではメールを開封した受信者が表示されません。

SNS トピックを作成する

Amazon SNS トピックを作成するには、以下の手順を実行します。

Amazon SNS コンソールを開きます。
[トピック] を選択します。
[トピック] ページで [トピックの作成] を選択します。
[詳細] セクションの [タイプ] で [標準] を選択します。
[トピック名] に名前を入力します。
(オプション) [表示名] にはトピックの表示名を入力します。
[トピックの作成] を選択します。
作成したトピックの [トピックの詳細] から、[サブスクリプションの作成] を選択します。
[プロトコル] で、[JSON 形式のメール] を選択します。
[エンドポイント] で、通知を受信する E メールアドレスを入力します。
[サブスクリプションの作成] を選択します。
指定した E メールアドレスから、Amazon SNS から受信した E メールのうち、件名が「AWS 通知 – サブスクリプション確認」のメールを開きます。
SubscribeURL として指定されている URL を開いて、サブスクリプションを確認します。

E メールのクリック、開封、バウンスに関する情報を SNS トピックに送信するように Amazon SES を設定する

Amazon SES が SNS トピックに情報を送信するように設定するには、次の手順を実行します。

Amazon SES コンソールを開きます。
該当する AWS リージョンを選択します。
ナビゲーションペインの [設定] で [設定セット] を選択します。
[セットを作成] を選択します。
[設定セット名] に名前を入力します。
[セットを作成] を選択します。
[イベント送信先] タブを選択してから、[送信先を追加] を選択します。
[イベントタイプ] で、[ハードバウンス、開封数とクリック数] を選択し、[次へ] を選択します。
[送信先タイプ]に、[Amazon SNS] を選択します。
[名前] に、SNS 送信先の名前を入力します。
[SNS トピック] で、作成した Amazon SNS トピックを選択してから、[次へ] を選択します。
[送信先を追加] を選択します。

テスト E メールを送信して、E メールの開封、クリック、およびバウンスに関する通知を確認する

Amazon SES には、メールの開封、クリック、バウンスのテストに使用できるメールボックスシミュレーターが搭載されています。メールボックスシミュレーターを使用してテストするには、次の手順を実行します。

Amazon SES コンソールを開きます。
ナビゲーションペインの [設定] で、[検証済み ID] を選択します。
検証済みドメインを 1 つ選択します。
[テスト E メールの送信] を選択します。
[メッセージ詳細] で、E メール形式として [未加工] を選択します。
[From-address] には、検証済みドメインの E メールアドレスを入力します。
[シナリオ] で、[カスタム] を選択して開封数とクリック数を確認するか、[バウンス] を選択してバウンスを確認します。
受信者としてテストに使用する E メールアドレスを入力します。
注: [カスタム] では、Amazon SES サンドボックスを使用している場合、[カスタム受信者] フィールドには検証済みメールアドレスを使用する必要があります。

[メッセージ] に次の例のようなテキストを入力します。
カスタムシナリオの例

X-SES-CONFIGURATION-SET: myConfigset  
From: test-verified-domain@example.com  
To: test-recipient@example.com  
Subject: Test email   
Content-Type: multipart/alternative;  
    boundary="----=_boundary"  

------=_boundary  
Content-Type: text/html; charset=UTF-8  
Content-Transfer-Encoding: 7bit  

This is a test email.  

<a href="https://aws.amazon.com/">Amazon Web Services</a>  

------=_boundary--

バウンスシナリオの例

X-SES-CONFIGURATION-SET: myConfigset  
From: test-verified-domain@example.com  
To: bounce@simulator.amazonses.com  
Subject: Test email  
Content-Type: multipart/alternative;  
    boundary="----=_boundary"  

------=_boundary  
Content-Type: text/html; charset=UTF-8  
Content-Transfer-Encoding: 7bit  

This is a test email.  

<a href="https://aws.amazon.com/">Amazon Web Services</a>  

------=_boundary--

注: myConfigSet を、作成した設定セットの名前で置き換えてください。

[テストメールを送信] を選択します。
テスト用の受信者メールアドレスに送信したテストメールを開き、リンクをクリックします。

メールのヘッダーで設定セットを指定する

設定セットをメールに適用するには、メールのヘッダーで設定セットを渡します。

SNS 通知と Virtual Deliverability Manager のメトリクスを確認する

SNS 通知と Virtual Deliverability Manager のメトリクスを確認するには、次の手順を実行します。

Amazon SNS トピックのサブスクリプションに使用した E メールアドレスの受信トレイから、通知を受け取ったことを確認します。
メールのメトリクスを確認するには、Amazon SES コンソールで Virtual Deliverability Manager ダッシュボードを使用します。
注: メールを複数の受信者に送信する場合、そのメールの受信者は表示できません。