スキップしてコンテンツを表示

Amazon SES メールのバウンス率が増加する問題を防止する方法を教えてください。

所要時間1分
0

Amazon Simple Email Service (Amazon SES) アカウントにおいて、バウンス率が通常よりも高くなっています。バウンス率の増加により、使用しているアカウントが審査されたり送信停止されたりするリスクにさらされています。

解決策

バウンスと苦情に対する監視システムを使用する

バウンス率の増加を避けるには、バウンスと苦情の監視システムを実装することをおすすめします。次のメカニズムを使用すると、バウンスと苦情に関する送信アクティビティおよび、その割合を監視できます。

注: 監視システムには Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) またはイベント発行を使用し、かかる情報を最大限に取得することをおすすめします。

Amazon SNS

Amazon SNS を使用してバウンス、苦情、配信の発生数を監視します。監視する各 ID に対し、Amazon SNS 通知を構成する必要があります。詳細については、「Amazon SES での Amazon SNS 通知の例」を参照してください。

イベント発行

イベント発行を使用してメール送信を監視するには、構成セットを作成する必要があります。イベント発行は、メッセージの送信時に構成セットを使用した場合にのみ機能します。アクティブな各送信 IDデフォルト構成セットを設定することも、メールの送信時に構成セットを指定することもできます。

また、Amazon SNS イベントの宛先あるいは、Amazon Data Firehose イベントの宛先を設定してください。イベントの宛先では、JSON 形式で詳細な情報を取得できます。Amazon SNS および Data Firehose のイベントレコード例を参照してください。

メールのフィードバック転送

メールのフィードバック転送では、バウンスと苦情のみを監視します。メールのフィードバック転送はデフォルトで有効になっていますが、別の監視システムを使用する場合は、無効にしてもかまいません。メールのフィードバックで取得できる情報は、Amazon SNS 通知やイベント発行よりも限定的です。

レピュテーションメトリクス

Amazon SES コンソールでレピュテーションメトリクスのダッシュボードを使用すると、バウンスと苦情の割合を監視できます。Amazon CloudWatch を使用してレピュテーションを監視するアラームを作成します。CloudWatch アラームでは、バウンス率や苦情率がしきい値を超えた際に、メールの送信を自動停止する設定を行うことをおすすめします。

一時的に停止することで、バウンス率や苦情率が増加した原因を調査できます。バウンス率を 5% 未満、苦情率を 0.1% 未満に維持することをおすすめします。

バウンス率の増加原因を特定する

バウンス率の増加を防ぐには、まず、そのバウンスを引き起こしたメールアドレスを特定する必要があります。Amazon SNS 通知または Amazon SES イベントデータの情報を参考に、メールアドレスを特定します。

バウンス率が増加した原因を特定するには、Amazon SNS バウンス通知またはイベントデータの bounceType フィールドと diagnosticCode フィールドを確認します。バウンスイベントに関する詳細は、「バウンスの種類」を参照してください。

バウンス率を増加させるメールアドレスにメッセージを送信しないようにする

バウンスの原因となるメールアドレスを特定した後、それらのメールアドレスにはメッセージを送信せず、バウンス率が継続的に増加するのを防ぎます。かかるメールアドレスを、メール受信者リストから削除してください。

Amazon SES でアカウントレベルのサプレッションリストを有効にする

アカウントレベルのサプレッションリストが有効な場合、Amazon SES はハードバウンスを引き起こすメールアドレスをサプレッションリストに追加します。これらのアドレスには、今後メッセージは送信されないため、バウンス率が減少します。

バウンス率増加の根本原因を解決する

バウンス率が高くなったり急増したりする最も一般的な原因を次に示します。

  • メールボックスが無効な受信者を含むメーリングリストにメッセージを送信した場合。使用する受信者リストが誤っていたり、古くなっていたりする場合に、この問題が発生する可能性があります。メッセージを再送信する前に、無効なメールアドレスをリストから削除する必要があります。詳細については、「Amazon SES のベストプラクティス: リスト管理の最重要ベストプラクティス 5 点」を参照してください。
  • メールボックスプロバイダーは、レピュテーションメトリクスに基づき、メール送信元の IP アドレスをブロックする場合があります。サブスクライバーの苦情が極端に多い場合、メールボックスプロバイダーはメッセージをブロックする可能性があります。ブロックを解除するには、かかるメールボックスプロバイダーのサイトのガイダンスに従ってください。
  • メールボックスプロバイダーは、サードパーティのブロックリストを使用してメールをフィルターする場合があります。メッセージがブロックされた後もメールボックスに継続してメッセージを送信した場合、バウンス率が増加する可能性があります。メールボックスプロバイダーまたはブロックリストプロバイダーに問い合わせると、メッセージがブロックされた原因に関する情報を得られます。ブロックリストから解除された後は、問題に対処し、送信の傾向を変更する必要があります。ブロックリストからの Amazon SES の IP アドレス除外に関するポリシーを確認してください。

送信アプリケーションの設計を見直す

バウンス数の増加の根本原因を特定した後、送信アプリケーションの設計を見直します。設計がバウンスメトリクスに影響している可能性があります。たとえば、アプリケーションはユーザーのサインアップ時に確認メールを送信し、そのユーザーが無効なメールアドレスを入力した場合、その確認メールはハードバウンスされます。受信者のメールボックスに問題がある場合、バウンスが継続的に発生する可能性があります。

メールを正常に送信するために実施できる、その他のベストプラクティスやアクションについては、「リストの構築とメンテナンス」を参照してください。バウンス率を低く抑える方法の詳細については、「バウンスを最少化する方法を教えてください」を参照してください。

バウンス処理の動作を自動化する

バウンス処理の動作を自動化するソリューションを実装することもできます。例については、「バウンスと苦情の処理」および「AWS Lambda、Amazon SNS、Amazon DynamoDB を使用してメールデータベースを正常に維持する」を参照してください。

関連情報

Amazon SES でメールを送信するためのベストプラクティス

Amazon SES でソフトバウンスと見なされるものを教えてください。その監視方法も把握したいです

Amazon SES コンソールを使用して通知を設定する

メール配信の問題を把握する

AWS公式更新しました 5ヶ月前
コメントはありません

関連するコンテンツ