AWS Snowball Edge デバイスにデータを転送する方法を教えてください。
AWS Snowball を使用してデータを AWS に転送しています。Snowball Edge デバイスにデータを転送したいです。
簡単な説明
次のいずれかの方法を使用して、Snowball Edge デバイスにデータを転送できます。
- Snowball 用 Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) Adapter
- ファイルインターフェイス
- Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)
- ネットワークファイルシステム (NFS)
- AWS OpsHub
例として、Snowball 用 Amazon S3 Adapter を使ったデータ転送用の Snowball Edge デバイスをセットアップする手順を次に示します。
- デバイスのロック解除コードとマニフェストファイルを取得します。
- Snowball Edge デバイスの設定とロック解除を行います。
- AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) のプロファイルを、Snowball Edge デバイスを使用できるように設定します。
- Snowball 用 Amazon S3 Adapter を使用してデータを転送します。
解決方法
デバイスのロック解除コードとマニフェストファイルを取得する
Snowball コンソールを使用してのデバイス認証情報の取得については、認証情報の取得とツールをご参照ください。
注: お客様にデバイスが到着するまでは、Snowball コンソールを使用してのデバイス認証情報の取得はできません。
AWS CLI を使用してデバイスの認証情報を取得するには、以下の手順に従います。
1. バージョン 1.16.14 かそれ以前の AWS CLI をインストールします。現在のところ、Snowball Edge デバイスとの使用をサポートしているのは、これらの AWS CLI バージョンのみです。
注: データ転送が完了したら、この CLI バージョンをアンインストールし、AWS CLI バージョン 2 以降をインストールすることができます。
2. list-jobs コマンドを実行して、Snowball ジョブ ID を取得します。
注: --region の値は、Snowball ジョブがある AWS リージョンに置き換えます。
aws snowball list-jobs --region us-east-1
3. このコマンドは以下のような出力を返します。
{ "JobId": "JIDexample-aaaa-1111-bbbb-222222222222", "JobState": "WithCustomer", "IsMaster": false, "JobType": "IMPORT", "SnowballType": "EDGE", "CreationDate": 1532615527.2, "Description": "My_First_Snowball_Job" }
JobID をコピーします。複数のジョブがある場合は、すべてのジョブが一覧表示されます。適切なジョブの JobID をコピーしてください。
4. get-job-unlock-code コマンドを実行して、解除コードを取得します。
aws snowball get-job-unlock-code --job-id JIDexample-aaaa-1111-bbbb-222222222222
5. このコマンドは解除コードを返します。これは、次のように、4 つのダッシュで区切られた 25 文字の英数字です。
01234-abcde-01234-ABCDE-01234
6. get-job-manifest コマンドを実行して、マニフェストファイルを取得します。
aws snowball get-job-manifest --job-id JIDexample-aaaa-1111-bbbb-222222222222
7. このコマンドは、ジョブのマニフェストファイルの Amazon S3 署名付き URL を返します。マニフェストファイルをダウンロードする場所のパスを記録しておきます。このパスは後のステップで必要になります。
Snowball Edge デバイスの設定とロック解除
1. Snowball クライアントのダウンロードとインストールを行います。
2. Snowball クライアントを使用して、ワークステーションから configure コマンドを実行し、プロファイルにジョブの認証情報 (マニフェストと解除コード) を設定します。
snowballEdge configure
3. このコマンドは、デバイスとジョブに関する情報を入力するプロンプトを返します。サンプルプロンプトにある次の値を置き換えます。
Snowball Edge Manifest Path: マニフェストファイルへのパスを入力します。
Unlock Code: 解除コードを入力します。
Default Endpoint: Snowball Edge デバイスの IP アドレスを入力します。
Configuration will stored at home directory\.aws\snowball\config\snowball-edge.config Snowball Edge Manifest Path: /Downloads/JID2EXAMPLE-0c40-49a7-9f53-916aEXAMPLE81-manifest.bin Unlock Code: 01234-abcde-01234-ABCDE-01234 Default Endpoint: https://192.0.2.0
警告: 設定ファイルにアクセスできるユーザーは、Snowball Edge デバイスまたはクラスターのデータにアクセスすることもできます。このファイルのローカルアクセスコントロールを管理する必要があります。
4. unlock-device コマンドを実行して、Snowball Edge デバイスのロックを解除します。
snowballEdge unlock-device
5. unlock-device コマンドを実行すると、文字列「Your Snowball Edge device is unlocking」を含むメッセージが表示されます。 ステータスを更新するには、 describe-device コマンドを実行します。
snowballEdge describe-device
6. デバイスの状態が「UNLOCKED」になったら、データをデバイスにコピーできます。
注: デバイスのロックを解除しようとしてエラーが発生する場合は、「接続の問題のトラブルシューティング」を参照してください。
Snowball Edge デバイスを使用するように AWS CLI のプロファイルを設定する
注: 現在、Snowball Edge デバイスをサポートしているのは、AWS CLI バージョン 1.16.14 以前だけです。
1. AWS CLI で使用するため、Snowball クライアントからローカル認証情報を取得します。list-access-keys コマンドを実行して、アクセスキー ID を取得します。
snowballEdge list-access-keys
2. このコマンドは AccessKeyIds の値を返します。アクセスキー ID に対して get-secret-access-key コマンドを実行します。
snowballEdge get-secret-access-key --access-key-id EXAMPLEACCESSKEYID
3. このコマンドは、次に示すようにアクセスキーとシークレットアクセスキーの両方を返します。
[snowballEdge] aws_access_key_id = EXAMPLEACCESSKEYID aws_secret_access_key = EXAMPLEKEYaBc/D1EFGHI/jKlMnoPQRSTUVXYZAB
4. AWS CLI を開きます。次に、 configure コマンドに --profile 引数を指定して実行し、AWS CLI のプロファイルを設定します。
aws configure --profile snowballEdge
5. このコマンドは、Snowball Edge プロファイルの認証情報を入力するためのプロンプトを返します。サンプルプロンプトにある次の値を置き換えます。
AWS Access Key ID [None]: Snowball クライアントから返されたアクセスキー ID を入力します。
AWS Secret Access Key [None]: Snowball クライアントから返されたシークレットアクセスキーを入力します。
デフォルトのリージョン名 [None]: snow
デフォルトの出力形式 [None]: json
AWS Access Key ID [None]: EXAMPLEACCESSKEYID AWS Secret Access Key [None]: EXAMPLEKEYaBc/D1EFGHI/jKlMnoPQRSTUVXYZAB Default region name [None]: snow Default output format [None]:
詳細については、「 Snowball Edge での AWS CLI および API オペレーションの使用 」を参照してください。
Snowball 用 Amazon S3 Adapter を使用したデータの転送
重要: 次に示すコマンドで --endpoint の値は、Snowball Edge デバイスの IP アドレスに :8080 を付けて指定します。--profile の値には、Snowball Edgeデバイスで使用するために、AWS CLIで作成した名前付きプロファイルを使用します。
AWS CLI から s3 cp を実行することで、1 つのファイルをデバイスに転送できます。
aws s3 cp source/path/example/text.txt s3://destination-bucket/path/example --endpoint http://192.0.2.0:8080 --profile snowballEdge
ディレクトリまたは複数のファイルを転送するには、s3 cp コマンドに --recursive オプションを指定して実行します。
aws s3 cp --recursive source/path/example/ s3://destination-bucket/path/example --endpoint http://192.0.2.0:8080 --profile snowballEdge
デバイスからオブジェクトを削除するには、s3 rm コマンドを実行します:
aws s3 rm s3://destination-bucket/path/example --endpoint http://192.0.2.0:8080 --profile snowballEdge
すでにデバイスに転送されたファイルを一覧表示するには、s3 ls コマンドを実行します:
aws s3 ls s3://destination-bucket/path/example --endpoint http://192.0.2.0:8080 --profile snowballEdge
転送中および転送後にデータを検証するのがベストプラクティスです。詳細については、Snowball Edge ジョブのデータ検証をご参照ください。
関連情報
Planning your large transfer (大規模な移行の計画)
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