Storage Gateway の請求額が高額であるか、増加しているのはなぜですか?

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AWS Storage Gateway を使用していて、請求額が増加しています。Storage Gateway の請求額が高額なのはなぜですか?

簡単な説明

Storage Gateway の請求については、次の 3 つの主要な要素があります。

  • ストレージ料金: ゲートウェイで使用するストレージサービスの料金です。料金は、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) または Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) を使用して請求されます。
  • リクエスト料金: ゲートウェイからストレージサービスに書き込まれるデータ量の料金です。
  • データ転送料金: ストレージサービスからゲートウェイアプライアンスに転送されるデータに対する料金です。

Storage Gateway の設定の一部として AWS Direct ConnectAWS VPN、または Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) を使用している場合は、それらのサービスの使用料金も請求されます。

ヒント: AWS 料金見積りツールを使用して、デプロイされたリソースに関連する見積もりを取得し、コストを確認します。

解決方法

ゲートウェイの種類ごとに、次の潜在的なコスト要因を確認します。

S3 ファイルゲートウェイ

Amazon S3 リクエスト料金: ファイルゲートウェイは S3 バケットにファイルをアップロードし、S3 バケットからファイルを取得します。これは、ユーザーに代わって、ファイルゲートウェイが対応する S3 リクエストを作成することを意味します。Amazon S3 の料金に基づいて、これらの S3 API リクエスト呼び出しについて請求されます。

バージョニングが有効なバケット: ファイルゲートウェイが、バージョニングが有効な S3 バケットにファイルを格納している場合、ストレージコストはより高額になります。これは、ファイルを変更すると、S3 バケットにオブジェクトの新しいバージョンが作成されるためです。

ファイルゲートウェイは、変更されたデータ、変更されたメタデータ、または大きなファイルのマルチパートアップロードに基づいて、S3 バケットへのいくつかの増分アップロードを実行します。バージョニングが有効なバケットでは、1 つのオブジェクトの複数のコピーが作成され、ストレージコストが増加します。

バージョニング対応のバケットを使用していて、バケット内に大量のデータが格納されていることに気付いた場合は、1 つのオブジェクトについて格納されるバージョン数を制御するライフサイクルルールを設定することを検討してください。

バージョニングまたはレプリケーションが有効になっている S3 バケットでファイルゲートウェイを設定する前に、ユースケースに対するストレージの影響を理解することがベストプラクティスです。

Amazon FSx ファイルゲートウェイ

ストレージタイプ: Amazon FSx ファイルゲートウェイは、ハードディスクドライブ (HDD) とソリッドステートドライブ (SSD) にストレージを提供します。SSD ストレージはより高いパフォーマンスを提供するため、コストはより高額になります。使用するストレージのタイプを決定する前に、パフォーマンスのニーズを評価することがベストプラクティスです。既存のファイルシステムのストレージタイプを変更することはできませんが、バックアップを作成して別のストレージタイプに復元することはできます。

ボリュームゲートウェイ

ボリュームバックアップ: ボリュームゲートウェイは、ボリュームの EBS スナップショットを生成および保存します。また、Storage Gateway サービスは AWS Backup サービスと統合し、ボリュームのバックアップとリカバリを管理します。次の点を確認します。

  • EBS スナップショットの Amazon Data Lifecycle Manager (Amazon DLM) 設定。
  • AWS Backup のスケジュール設定とライフサイクルルール。

注意: AWS に保存したボリュームデータの量についてのみ請求されます。リソースのプロビジョニングされたサイズについては請求されません。たとえば、プロビジョニングされた容量が 100 GB であるけれども、10 GB のストレージ容量のみを使用する場合は、10 GB のストレージ料金が請求されます。

テープゲートウェイ

テープの取得とストレージクラスの移行のリクエスト: 仮想テープに保存されているデータをリクエストすると、取得するデータの量に基づいて料金が発生します。S3 Glacier ストレージクラスまたは S3 Glacier Deep Archive ストレージクラスから取得されるデータの量を考慮してください。

さらに、仮想テープを S3 Glacier ストレージクラスから S3 Glacier Deep Archive ストレージクラスに移動すると、移行料金が発生します。

仮想テープの早期削除: S3 Glacier ストレージクラスと S3 Glacier Deep Archive ストレージクラスには、早期削除の料金が関連付けられています。これらの料金は、保存されたデータを最短保存期間が満了する前に削除した場合に適用されます。S3 Glacier ストレージクラスの場合、最短期間は 3 か月です。S3 Glacier Deep Archive の場合は 6 か月です。

注意: AWS に保存した仮想テープデータの量についてのみ請求されます。リソースのプロビジョニングされたサイズについては請求されません。たとえば、プロビジョニングされた容量が 100 GB であるけれども、10 GB のストレージ容量のみを使用する場合は、10 GB のストレージ料金が請求されます。

その他のコストに関する考慮事項

Amazon 仮想プライベートクラウド (VPC) を使用してゲートウェイへの安全な接続を開くと、追加料金が発生します。AWS PrivateLink は Amazon VPC エンドポイントを使用してプライベート接続をアクティブ化しますが、使用時間ごとに課金されます。詳細については AWS PrivateLink の料金を参照してください。


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